しんゆう-友達でも恋人でもセフレでもない2人- 最優秀シナリオセレクション作品第1弾 まんま屋のエモーショナルな感動作を実写化

本作は「友達でも恋人でもセフレでもない」微妙な関係性を描いた濃密なヒューマンラブストーリー。幼なじみ同士の男女が、大人になって再会し抑えきれない欲望がぶつかり合う展開に心を奪われる。汗ばんだ肌が重なり、抑えきれない吐息や湿ったキス音が空間を満たす。互いの体温や体液が混じり合い、理性と情欲がせめぎ合う様子は、観ているこちらの心拍も高鳴らせる。台詞一つ一つにエモーショナルな熱がこもり、切なさとエロスを同時に味わえる傑作。

舞台は昭和感漂うまんま屋。幼なじみの2人が偶然再会し、懐かしさとともに募る想いが感情を揺さぶる。昭和レトロな居酒屋で他愛ない会話から距離が急接近し、やがて誰もいない深夜の店内で2人きりに。息を呑む静寂の中、お互いの視線が交錯し、抑えていた気持ちが一気に溢れ出す。日常の延長にある非日常で、本当の自分をさらけ出すリアリティ。照明の陰影や狭い空間がムードを盛り上げる。

前戯はじっくりと、互いの心を確かめ合うような優しさと熱さが同居している。手探りで触れ合い、指先が髪や頬、首筋を這うたびにゾクゾクとした快感が伝わってくる。深く長いキスでは、唇から溢れる唾液が艶やかな光を放ち、舌同士が粘りつく音が響く。シャツ越しに感じる温もりや汗ばんだ肌が、2人の高まる気持ちを露わにする。愛撫のたびに息が乱れ、体が小刻みに震え、理性と欲望の境界が曖昧になっていく様は官能的そのもの。

セックスシーンは情熱的でありながらも、どこか切ない温かさが宿る。互いにむさぼるように体を重ね合い、汗が滴り落ちる肌同士がぎゅっと密着する。喘ぎ声とともに甘い愛液がシーツを濡らし、すすり合うような激しいキスが絶え間なく交わされる。ペニスが挿入される瞬間の息遣いや、奥深くまでズブズブと貫かれる音、生々しく伝わる精液の量感。ラストの絶頂では涙混じりの快感と幸福感が画面越しに伝わり、心も体も満たされる一作となっている。